読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

404 Not Found

お探しのページは見つかりませんでした。

①サンプリングの妙②実体験だけがヒップホップではない

ヒップホップのみならず、音楽文化の中で原曲を少しアレンジしてリメイクするという手法「サンプリング」があります。

 

今回紹介する「ECDのロンリーガールfeat.K DUB SHINE」もそんな手法を活かして作られた曲です。

 

合わせて4つの曲を紹介します!

 

Marvin Gaye「Sexual Haeling」

佐東由梨「ロンリーガール」

ECDECDのロンリーガール」←コレ

加藤ミリヤ「ディア ロンリーガール」

 

このように、サンプルをサンプルしたことで同じメロディーラインから4つの名曲が生まれました。

 

Marvin Gaye「Sexual Haeling」

 

この曲は、Marvin Gayeが亡くなる一年前にリリースされた曲です。タイトル通りの大人の官能的な歌詞がMarvin Gayeの魅力を前面に出していますね。そして、このトラックもたまらなくいい。8beatsの心地良いループがムードを醸し出していますね。音楽好きなら誰もが知っているMarvin Gayeなので、あまり余計なことは言わないでおきます。

 

youtu.be

 

佐東由梨「ロンリーガール」

 

佐東由梨というアイドルを皆さんは知っていますか?

 

僕はこのECDのロンリーガールを初めて知った時に佐東由梨のロンリーガールも知りました。82年にデビューして、シングル4枚を出した後に引退。という短いアイドル歴でしたが、実力は折り紙つき。時代が追いつかなかっただけですね。

佐東由梨さんについてはこちらをどうぞ↓

http://blogs.yahoo.co.jp/cherrycreekjp/1566026.html

youtu.be

 

この曲は、郷ひろみ中島みゆきなどの曲を手がけた筒美京平の作曲と松田聖子吉田拓郎の曲を手がけた松本隆の最強のタッグです。作曲といってもサンプリングしただけですが、そのサンプリングも当時のアイドル全盛期のポップで軽いアレンジが効いています。当時は、この曲がヒップホップに生まれ変わるなんて誰も想像していなかったことだと思います。綺麗な声ですね。

 

サビの部分と“その時代に合ったロンリーガール”が以降に歌い継がれており、佐東由梨が歌ったロンリーガール像は、ボーイッシュでオシャレにも疎いけれども、乙女心も持ち合わせている、可愛げがある少女でした。

 

ECDECDのロンリーガール」

 

少女たちの闇を描写したK DUB SHINEのヴァースを聞いてほしいです。

ベストワークと言っても過言ではないです。

1990年代とは思えないスキルフルなリリック。

この時代っていうものは、日本の急成長に、人の心がついていけなくなったツケがすべて回ってきた、心の闇が出てきた時代ですよね。それを反映したリリックは幸か不幸かこの時代の音楽史上の中でも類を見ないほどの最高傑作になりました。以前に、ヒップホップというものはリアル(現実)を投影することが大切である上に本質である(映画『STRAIGHT OUTTA COMPTON』観に行きました。 - 404 Not Found)ということを伝えましたが、実体験(日本の教育とヒップホップ - 404 Not Found)ではなく、自分の目で見た90年代当時の少女の深い闇を忠実に描くことにより、当時のリアル(現実)をリリックに落とし込んでいます。間奏の時に、当時の少女達の名前を羅列することによって、その当時の時代を感じ取れます。

 

youtu.be

 

焼けてる肌 茶色い髪 

カラーコンタクトで見つめる闇 

夜の街 求める価値

女王蜂 理想の形 

二十歳前なのにもう大人 

細え眉してひでぇ言葉

自らビジネスにするセックス

迷える子羊達エックス

ロレックスした男に指輪

買わしたはずがつながれる首輪

携帯かける サンダルシャネル 

つま先のネイルに塗るエナメル

フェンディ ベルサーチ D.K.N.Y 

物欲と金の前にへつらい

そして気軽に足開く 

それ喜ぶヤツ恥知らず

彼女達の孤独 もろく 幸福の条件 

後ろの正面きれいな足形 胸

派手な爪 少女の夢 消息不明

 

頭の中で再現できてしまいますね!

 

この曲が描いたロンリーガール像は、夜の街の深い闇に溺れていく中で、戻りたくても戻れない少女です。当時の社会背景を忠実に反映しています。

 

これこそが以前の記事でも書きましたが(ストーリーテラーってなんだ? - 404 Not Found)、ストーリーテラーの腕の見せどころですね。実体験ではないですが、これもリアル(現実)ですよね?

 

ECDの曲ですが、K DUB SHINEの部分ばかりが取り上げられてしまいがちです...。今回もそうですしね(笑)

 
加藤ミリヤ「ディア ロンリーガール」

 

この曲は「ECDのロンリーガール」のアンサーソングとして発表され、当時の少女達の名前の羅列もきっちりと入っています。また曲調もこの当時の流行りに合わせてポップな仕上がりになっています。

 

youtu.be

 

子供みたく扱わないで

経験が生む確かな自分創る

容易く分析なんかしないで

わかったような顔でこっちを見ないで

メール携帯絶対手離せない

学校行きたくない 家に居たくない

押し付けないで古い考え

ここからうちらの時代

 この曲はよく聞くと曲中に矛盾点がいくつも生じていますが、とりあえずここでは触れないようにします。この曲が描いたロンリーガール像は、加藤ミリヤゆとり教育全盛期の教育を受けてきたためか、大人への反発まではいきませんが不信感というものを表し、同世代を大切にしたい少女です。音楽って世代共通の要素ってありますね(日本の教育とヒップホップ - 404 Not Found)。

 

さてさて、いかがでしたか?

もしも身近に似ている曲があれば、それはサンプリングされているのかもしれませんよ。読んでいただきありがとうございました。