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映画『STRAIGHT OUTTA COMPTON』観に行きました。

スターウォーズ エピソードⅦ』の陰でもう一つの傑作が公開されました。

 

実は、僕はこの映画の日本公開希望の署名にも参加しました。それだけの価値があったと自信を持って言える作品であったと同時に、老若男女を問わず是非とも映画館に足を運んでいただきたいと思いまして、今日は映画『STRAIGHT OUTTA COMPTON(邦題:ストレイト・アウタ・コンプトン)』を観た感想について書きたいと思います。

 

※これはネタバレではありません。

予告編やネットでググれば分かる程度のネタバレはありますが...。

 

この映画は、ギャングスタラップを確立させて社会現象を巻き起こしたN.W.Aというヒップホップグループの伝記映画という位置付けになっています。彼らの結成から別れまでをテンポよく要所要所をきちんとおさえている点で、今までのEminemの8mileなどのヒップホップアーティストの自伝映画よりも濃く深い内容になっていました。

 

しかしながら、ギャングやドラッグの過激な内容の詞、『Fuck The Police』などの政府や警察への権力に対する反発、などなどN.W.Aのそのままを切り取ったためにこの映画の過激さを危惧したこと、日本ではヒップホップがアメリカほど定着していないこと、これまでのヒップホップアーティストの伝記映画が日本ではヒットしなかったこと、これらのせいで日本では当初は日本の公開予定は全くありませんでした。しかし、この映画はそれらの問題を微塵も感じさせないほどの感動ありの傑作になっていました。

 

N.W.Aとは?

 

Niggaz With Attitude『態度のデカい、ゴロツキの、極悪の、黒人たち』の略であり、当初は5人のメンバーでした。

youtu.be

 

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ロサンゼルスのコンプトンという平均寿命38歳といわれていた街で育った彼らのありのままが描かれています。カリスマ性のあったEAZY-E、若くして天才的な作詞家であったICE CUBE、後にWEST COASTを代表するDr.DRE、この映画はそんな彼らの人生の中での「N.W.A」という一部分を切り取ってくれただけです。その切り取ってくれただけが大ヒットした要因なんです。

 

この映画は嘘偽りの無い真実の物語です。

警察への不満を募らせた『Fuck The Police』やギャングスタラップを確立したEAZY-E名義の『Boyz'N' The Hood』などの名曲をはじめ、後半ではDREの育て上げた大物アーティストも出てくるという豪華な仕上がりです。

 

ヒップホップを聞かない人やヒップホップに嫌悪感を抱いている人にこそ観てほしいです。

 

なぜ、ギャングスタラップが生まれたのか?

ヒップホップとは?

若き5人を翻弄する様々な問題

これらが複雑かつ忠実に描かれています。

 

この映画から学んだこと

 
僕がこの映画から学んだことは、ただ一つだけです。
 
それは、
『ヒップホップ=日常』
ということです。
 
彼らはギャングスタラップ(ギャングやドラッグなどを推奨したりラップすること)を確立したくて、ラップしたわけではありません。
 
彼らの日常を切り取ってラップした結果が、ギャングスタラップだったというわけです。
 
 
日本のヒップホップシーンでも、技術的にも低く全くカッコよくないラップ(僕は本当にそういうラップ嫌いなんですが...笑)でも、リスナーは「これこそヒップホップだ。」ということが多々あります。それはきっと、「日常のありのままを等身大を綴っているからなんだ。」と今なら理解できます。
 
日本のヒップホップがダサいと言われた理由も自分が嫌いなアーティストがいる理由も何となく言語化できました。現実(リアル)を綴っているかどうかがヒップホップの分かれ目であるのではないかと思います。
 
しかし、それは自叙伝をラップしろということではありません
あくまでも自分が感じ取ったことをラップすることが大切なのです。
 
ICE CUBEもEAZY-Eもコンプトンで生まれ育ったからこそ、そこの日常で感じ取ったことをラップしたからギャングスタラップが生まれただけです。これが他の地域で生まれ育ったならギャングスタラップは生まれませんでした。
 
「ヒップホップ=土着文化」というのは僕の持論ですが、これはこの映画でも証明されたような気がしました。
 
その土地にはその土地のラップが生まれる。
 

日本のヒップホップの今後

 

「ヒップホップ=土着文化」であるということが十分に分かった上で、今後の日本のヒップホップシーンの更なる発展のために必要なものは「自分たちの日常を忠実に切り取ること」これに尽きると思いました。
 
僕はZEEBRAが好きですが、「Neva Enuff」や「城南ハスラー」などのハードコア(ギャングスタと似たような傾向、不良文化を綴ったり暴力賛美に近いような表現などもある)路線はZEEBRAのありのままではないような気がしてずっと嫌いでした。慶応幼稚舎から高等部中途退学の経歴の人間に銃とかの話をされても現実(リアル)と乖離しているようで受け入れがたいものがありました。それよりも「Slow Down」や「運命」などの自身がラッパーになるまでとラッパー生活を綴ったほうが個人的には聞いてて違和感なく受け入れることができました。
 
日本のギャングスタラップは、GANXTA D.X(現GDX)や漢にANARCHYによって、日本の日常に存在するものを切り取ったラップというものを崩さずに確立させることに成功してきました。
 
ギャングスタラップも含めて、日本人らしいラップを追求していくことが今後のカギなのではないでしょうか?
 
本場アメリカを追い越そうとするのではなく、現実(リアル)を伝えるという本質を見失わず自分たちの感じたことを伝えていくことが大切ですね。
 

最後に

この映画を全ての人にオススメします。
 
このブログは日本語ラップ好きを広めたいというのがコンセプトにあるので、どうしてもヒップホップに寄りがちですが、この映画は『当時の社会問題への提起と人間臭いドラマが、ヒップホップというものを通じて描かれている』とまとめることもできます。
 
全てがリアル。
全てが感動。
あっという間の2時間半。
I'm straight outta LOCOHAMA.
 

youtu.be

 

 

 

 

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