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ヒップホップやラップでよく聞く「韻を踏む」ってなに?

”韻を踏む”とは?

 

大雑把に説明すると、「言葉の母音を揃えることにより言葉のみでリズムを作る。」というところでしょうか。そして、この方法を活かして、小節の最後で韻を踏みリズミカルに言葉を操るのがラップという歌唱法の特徴である。とでも言っておきましょうか。

 

説明よりも体感せよ!

 

ということで、実際にLIBROの『対話』の歌詞を引用して解説していきます。同じ母音で揃えているところを同じ色で示していきます。

 

目を閉じて見るものがしっかり
解った時ははしゃい走ったり
季節を感じて心のまま
チビッ子を受け止めるパパとママ
みたいに与え過ぎず程よく
分別弁えてる包容力
ちゃんと備えたお前は
ガシャンと割れてた心とらえた
耳ふさぎ聞こえてくる旋律
ここは二人だけの天竺
毎日が七色のえらい催し
たまには明るすぎる部屋も良し
不安なんてない昼の繁華街
たえず付きまとうのは半笑い
次の段階にむけかんだかい声で
二人が引くアンダーライン

 

どうですか?

何となく分かってきましたか?

 

①基本形

 

季節を感じて心のまま
チビッ子を受け止めるパパとママ

 

赤字の部分だけを引っ張ると、

のままとママ」となり、

ローマ字表記で比べてみると「NO.MA.MATO.MA.MA

どちらの言葉も母音が「O.A.A」で揃ってますね!

このように小節の最後を揃えるのが「韻を踏む」です。

 

何となく分かってきましたか?

では、次から少し応用編!

 

②応用編

⑴「ー(伸ばす音)」の使い方

 

みたいに与え過ぎず程よく
分別弁えてる包容力

 

ここでは、「程よく包容力」の場合、

ローマ字表記で見てしまうと、

HO.DO.YO.KUHO.U.YO.U.RYO.KU

O.O.O.UO.U.O.U.O.U」...あれ?踏んでない?

これって韻を踏んでないじゃん!

なんだよこれ!違うじゃん!

 

いやいや、ここからが日本語の妙ですよ。

Libroのラップをよーく聴いてみてください。

ほーどーよくほーよーりょく」って言ってる!

 

そうなんです!

敢えて言葉を伸ばして4字から6字にしたり、「包容力」も「ほうよう」とハッキリするよりも「ほーよー」というように伸ばすことで、韻を踏んでいるんです。

 

またまたローマ字表記で見比べましょうか

ほーどーよくほーよーりょく

HO.O.DO.O.YO.KUHO.O(U).YO.O(U).RYO.KU

O.O.O.O.O.UO.O(U).O.O(U).O.U

はい、もう完璧に踏んでいますね!6文字踏み!

えー、こんなんありかよー...、と思った方、ありなんですよ(笑)

 

さて、お次はこちら。

 

次の段階にむけかんだかい声で
二人が引くアンダーライン

 

かんだかいアンダーライン」またまた踏んでない...

KA.N.DA.KA.IA.N.DA.A.RA.I.N

ああ、「A.N.A.A.IA.N.A.A.A.I.N」

惜しい、惜しすぎる。

...だったら、発音を変えればいいんじゃん!

 

ということで、聴いてみてください。

 

かんだかーいアンダーライン

KA.N.DA.KA.A.IA.N.DA.A.RA.I.N

A.N.A.A.A.IA.N.A.A.A.I.N」

 

きちんと踏んでいる!

しかも「アンダーライン」の「ン」は敢えて弱く発音することで、きちんと韻を踏んでいるように聞こえる。これも巧みな技だ!Libroさすがっす。

 

⑵「っ」や「ん」の使い方

 

目を閉じて見るものがしっかり
解った時ははしゃい走ったり

 

GA.SHI.っ.KA.RIHA.SHI.っTA.RI」となり、

A.I.っA.I」で揃えてるのが分かりますね。 

 

 「っ」は扱いが難しく、あとで説明する「ん」と同じように、言葉の流れをそこで切ることができるので、同じと見なして韻を踏む人もいます。

 

例えば、「頑張った観覧車」で見比べてみますか。

GA.N.BA..TAKA.N.RA.N.SHA

A.N.A..AA.N.A.N.A」「っ」と「N」で揃っていないように見えますが、発音してみると、どちらも切る音なので韻を踏んでいるように錯覚するのです。これも手法として十分ありです。だって、聴いてみればみるほど韻を踏んでいるんだもん。

 

そして、最後が「ん」で終わる場合は、

かんだかーいアンダーライ(ン)」というように

KA.N.DA.KA.A.IA.N.DA.A.RA.I.N」となり、

A.N.A.A.A.IA.N.A.A.A.I.(N)」になります。

何が言いたいかっていうと、最後の「ん」は発音しなくても大丈夫!っていうことです。これにより、韻を踏むレパートリーが一段と増えます。てか、ここまでの説明でなかなか疲れてしまった。

 

何となく分かってきましたか?

ここから先は実際に自分で考えてみてください。

 

体感したら実践せよ!

 

実際にみんなで作ってみてください。

これ難しいですよ。

 

 季節を感じて心のまま
チビッ子を受け止めるパパとママ

 

ここだって、普通の文章なら「心のまま季節を感じて、チビっ子を受け止めるパパとママ」となるところを、「心のまま」を倒置することで韻を踏んでいるのですから。

 

さて、では皆さんも実際に作ってみましょうか。

 

はてなブログに投稿するのも苦労する」今の気持ちです(笑)

この普通の文章を少し膨らませて韻踏んでみましょうかね。

 

最近の習慣のはてなブログ

でも、投稿するのも一苦労

 

ブログ投稿一苦労」で韻を踏んでみました。

BU.RO.GUTO.U.KO.UHI.TO.KU.RO.U」 

こんな感じですね。

 

意外と簡単と思う人もいるかな?

 

皆さんも今度からは韻を踏んでいるかいないかで音楽を聴いてみると面白いですよ!

 

 

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