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『風立ちぬ』で何故泣けたのか?

今週のお題「映画の夏」

 

ということで、どうしても自分で紹介したい映画があったので今回は立て続けに映画ネタを投稿しました。

 

今回取り上げる作品は『風立ちぬ

 

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※ネタバレ有


この映画は人生で初めて映画館で泣きました。
宮崎駿の有終の美を飾るのには相応しい作品でした。

ああ、この映画で引退で良かったな~と感じています。


なんで泣くことができたのかというと、純粋すぎる主人公への「共感」と「憧れ」で泣いたんだと思います。

 

①自分の好きなことはとことん追求する姿勢

②悩んだ時に背中を押してくれる存在

③それを一番近くで支えてくれる良き理解者であり最愛の人

④しかし、《最愛の人<自分のやりたいこと》

 

つまり、二郎の飛行機への情熱、夢に出てくるカプローニの言葉、ジブリ史上最も美しい女性の菜穂子さん(当社調べ)、これらに対する「共感」と「憧れ」の結果が涙として出てきたのだと思いました。

 

皆さんも自分の周りでこの映画を観た人の感想を聞いたことはあると思いますが、この映画を観た人の感想は「めちゃくちゃ感動した。」という人と「よく分からなかった。」という意見にキッパリと分かれている気がします。

 

もちろん僕は前者。

そして、前者の人へ一言。

 

この映画の主人公に共感するなら今すぐ生まれ変われ!

 

僕は当時お付き合いしていた人とこの映画を観に行きましたが、菜穂子さんの健気な姿勢がスクリーンいっぱいに映し出されると彼女と手を取り合って大号泣しました。自分勝手な二郎と自分、献身的な菜穂子と彼女、見事にお互いのことまでも共感しました、そして泣きました。まるで、自分をスクリーン越しに客観的に見ている気分でした。

 

そして、彼女は菜穂子さんの献身的な姿勢に自分を重ねたらしいです。うん、本当にそうだと思う。今思えば二郎以上に自分勝手でした。

 

そう、この映画は「最愛の人すらも振り回すくらい自分勝手な人間」しか共感できない映画なんです。宮崎駿が“自分が手がけた映画で唯一泣いた”と言っていましたが、そういうことですね(笑)

 

先ほど挙げた4つに「共感or憧れ」あるなら要注意!

ちょっとは自分を変えたほうがいいかも(笑)

 

①自分の好きなことはとことん追求する姿勢

主人公の二郎は、夢で会ったカプロー二に背中を押されて飛行機を設計することを志す。そして、二郎が失敗したり行き詰まったりするたびにカプローニが夢に出てきては背中を押す。そう、しかし全部が夢の中の出来事。夢の中なので、自分にとって都合良い夢を見ることもできるんですよね。失敗続きだった時に避暑地で菜穂子さんと出会い猛アプローチをして婚約、したにも関わらず飛行機の設計で忙しい時には、結核を患っている菜穂子さんに対して素っ気ない、なんという自分勝手。

 

でも、自分自身を振り返るとそんなことばかりなんですよねー。自分が夢中になって何かをやっている時は相手に対して素っ気ない返事だったりLINEやメールもスルーだったり...。うーん、反省。

 

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②悩んだ時に背中を押してくれる存在

先ほどと書いたことが重複してしまいますが、カプローニのことです。上の文章に言葉が足らないですね。“悩んだ時に(都合よく)背中を押してくれる存在”ですね。

 

カプローニの名言

「飛行機は美しい夢だ。設計家は夢に形を与えるのだ。」

「まだ風は吹いているか、日本の少年よ。では生きねばならん」

 

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皆さんの周りにもカプローニみたいな存在の人がいるのではないでしょうか?また、カプローニみたいな存在が欲しくてたまらない人もいるのではないでしょうか?

 

でも、今思えば、カプローニのように自分の背中を押してくれる人だけではなくて、しっかりと自分を引き留めてくれるような存在も必要なんですよね。そういう存在も大切にしていますか?

 

③それを一番近くで支えてくれる良き理解者であり最愛の人

ジブリ史上最高のヒロインである菜穂子さん(当社調べ)。軽井沢で療養中に二郎から猛アプローチをされて婚約。結核が悪化して人里離れた病院へ入院するも二郎と一緒にいたいがために病院を抜け出し二郎の元へ。しかし、そんな容体で来た菜穂子がいるにも関わらず仕事に夢中で自分に構ってくれない二郎へ文句も言わず優しく微笑みながら見守っている姿勢は涙無くしては観れません。

 

こういう献身的なパートナーっていますよね。そして、その献身さに甘えて自分のことを優先しがちなのが僕みたいな人間です。うん、猛省しています。この映画は自分勝手さというものを痛いほど見せつけられます。

 

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④しかし、《最愛の人<自分のやりたいこと》

問題はここです。結核の菜穂子さんが人里離れた病院に入院したにも関わらずに見舞いにも行かない、そんな菜穂子さん自ら赴いて来たにも関わらず仕事で連日連夜遅くに家に帰る、そして結核の菜穂子さんがいるにも関わらずタバコを吸って家でも仕事を続ける、二郎は仕事に夢中になると周りが見えなくなるタイプですな(100歩譲って優しい言い方にしました)。

 

いやいや、普通だったら菜穂子さんをもっと大切にするでしょ!と言いたいところですが、皆さんも心当たり無いですか?大切な人をないがしろにした経験。これは書き方がぶっ飛んでいるだけで、もしかしたら気づかないうちに皆さんも大切な人を大切にしていないかもしれませんよ。少しばかり今までの自分を振り返ってみませんか?

 

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おまけ

 

ネットに乗っていた意見と僕の意見を交えながら書いてみますね。

「この映画は難しい。」

たしかに。この映画は本当に難しい、一回では消化しきれない、それは宮崎駿の思いがこの映画に凝縮されているから。


「戦争描写から避けている。」

いやいや。この映画は美しい飛行機を設計する二郎を描いているんですよ。作中にも飛行機を設計することは悪くないと描かれていますよ。だから、戦争描写をあれ以上書くことは無意味で滑稽ですよ。

「二郎が菜穂子さんへの態度が冷たすぎる。」

いやいや、二郎は飛行機にしか興味が無い今でいう理系オタクに近い人物です、それが菜穂子さんにだけは美しいという言葉を使ったんです。それに、二郎の冷たさというよりは菜穂子の愛する人を美しく健気で一途に想う気持ちを書いているのではないでしょうか。それに菜穂子さんのような人の存在への憧れを宮崎駿は描いたんだと思います。

 

ジブリというものは女性の描き方が美しすぎる。その中でも今回の菜穂子は本当に美しすぎる。僕は一番大好きなキャラになりました。それは前述にもあるように「憧れ」を描いた映画だから。完璧な女性を見事に描いてくれた宮崎駿に頭が上がりません。

純粋に夢を追いかけ続けたい。困った時には背中を押してくれる偉大な存在が欲しい。美しく良き理解者であり自分を愛し続けてくれるパートナーに巡り逢いたい。男のロマン描いた映画ですね。

 

しかし、これを求めすぎると大切な人を失うのであしからず。