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ネタくさいってなんぞや?MCバトルの今後は?

 

おひさしブリーフ!

という時代遅れのフレーズと共に久しぶりの更新!

 

今回はFSD(フリースタイルダンジョン)や高校生ラップ選手権やらKOK(King Of King)やらで徐々に認知度が高くなってきているMCバトル(即興で相手よりも上手くラップして倒すバトル)について。

 

即興で言葉を繰り出して勝負するっていうのは本当に難しい。

しかも、相手の言葉に上手く乗せてアンサー(返す)というのは至難の技。

 

自分も昔は少しだけこのフリースタイルをかじりましたが、即興で言葉を繰り出すだけでも難しいのに相手の言葉に上手く乗せて返すのなんてめっちゃ難しい。

 

日本のMCバトルもBBPやらUMBから始まり、どんどんレベルが上がってきています。

 

MCバトルほぼ黎明期での高次元のスキルを示したKREVA(10年以上も前なのに今でも遜色無いほどのスキル)、KOKの主宰でもある(言葉尻ではなくバースの最初で韻を踏む頭韻法の)、HIDADDYFORKによるガチガチの韻踏み勢、その後の晋平太R-指定により更に上がった韻を踏む技術。そして、数年前からはスタイルウォーズと呼ばれる韻をあまり踏まないMC(呂布カルマ等)も増えてきました。

 

そして、YouTubeでも様々なMCバトルがアップされており、どんどん多くの層に認知されています。

 

そんな中で、よく聞くセリフが「ネタくさい」という言葉。つまり、その場で言葉を考えるのではなく、予め用意したフレーズを使って即興ラップをするという事。

 

個人的には、ネタを仕込むのは良いと思うんですが…

一部界隈のラップオタク達はこれを許さない人も少なくありません。

 

エミネムもラップバトル用にリリックやフレーズをネタ帳にバリバリ書き込んでいるし、何故ネタくさいラップを嫌うのでしょうか。

 

あくまでも個人的な意見ですが、ネタくさいラップを嫌う人達は即興でその場でバトルをしている2人が築き上げていく言葉の芸術性というものを求めているのではないでしょうか。

 

これが両者が予め仕込んでおいたネタばかりだと、相手へ返す言葉がトンチンカンだったり、的外れな事を言ったり、韻を踏む事ばかりに固執して何を言いたいか伝わらなかったり、そういう事を嫌う人達が「ネタくさい」とつぶやいてしまうのではないでしょうか。

 

まあ、一理ありますよね。

 

では、一流と呼ばれるMC達はどのようにネタくさいと言われずに仕込んだネタを上手く使っているのでしょうか。(勿論、本当に即興で言葉を考えてバトルをする化け物みたいなMCもいますが笑)

 

それは引き出しに様々な言葉を取り込んでおく事とそれをいかに早く探して取り出すか

 という事です。

 

MCバトルは基本的には1on1で8小節や16小節の1バースを3回交互にやって、それを審査員やオーディエンスが審査するという仕組みです。評価点は韻を踏む事やアンサーや相手への的を得たDIS、等々があります。ここら辺は説明しても分からないと思うので、YouTubeとかで色々と観てください。

 

youtu.be

 

youtu.be

 

やっぱりFORKかっこいいー。

越冬のFORKは神懸かってるー。

 

さてさて、話を少し戻します。

 

MCバトル等のフリースタイルとネタについて

 

先ほども言いましたが、引き出しに様々な言葉を取り込んでおく事といかに早く探して取り出すか。

 

例え話で説明します。

 

MCバトル=デート(恋愛もバトルですもんね笑)

言葉=洋服

対戦相手=天気

オーディエンス=彼女 とでもしましょうか。

 

皆さんが朝起きて出かける時に、何を着ていくか考えますよね?

 

例えば、前日の天気予報だと今日は雨。冷え込んだ1日となる予報。考え抜いたコーディネートはシャツにベストにジャケットを合わせたものだとします。

 

でも、朝起きると外はカンカン照りの真夏日

 

皆さんはどうしますか?

 

ここで洋服を全然持ってない人だと前日に決めたコーディネート以上に良いものが無いので、仕方なくそのまま暑苦しいジャケットで行きますね。

 

それを待ち合わせた彼女はどう思いますかね?汗だくでジャケット…。負けですね。

 

では、洋服を持っていた場合は・・・。

 

洋服がありすぎても何を選べばいいか悩んだり、タンスのどこにしまったか忘れてしまったり、気づいたらもう家を出なければいけない時間に・・・、結局はテキトーに選んだ服で出かけることに・・・。うーん、惜しい。

 

そう、大事なのはすぐに引き出しから天気に合わせた洋服を取り出して、コーディネートをバッチリ決める事です。

 

ここでTPOもキチンとしないとダメですよね。

 

いくら今日の天気が熱くなるからといって美術館デートに短パンアロハシャツにサンダルでは行きませんよね。

 

素早く天気に合わせてコーディネートを決めて、堂々と彼女とデート。勝ちですね。

 

洋服を持つ事も大切ですが、洋服をいかに上手く合わせるかも大切ですよね。

 

では、天気に合わせたコーディネートかつ彼女や他人受けするためには何をするでしょうか。それはやっぱり経験を積む事だと思います。毎日の天気に合わせて洋服を選んだり、他の人をお手本にしてみたり、そうやって経験を積み重ねて意識せずに洋服選びを出来るようになれれば良いですよね。

 

MCバトルも同じです。その時の天気(相手)に合わせて自分の持つ洋服(言葉)を自分の引き出しから素早く取り出し、どう上手く組み合わせて彼女(お客)を沸かせるかという事です。

 

ただ、ここで大切なものがもう一つ。

それが個人のスタイルです。

スタイルというのは体型ではなくセンスの事。

 

例えば、大学生あるあるで揶揄されるチノパンに青シャツコーディネートだと彼女も「周りと同じじゃん・・・」と幻滅してしまうかもしれません。

 

だから、自分なりのセンスをそこに盛り込んでいこうとしますよね。これが個性につながるわけです。

 

本当にセンスがある人は、少ない洋服でも飽きさせずオシャレに着こなしますよね。

 

MCバトルも同じです。0からのスタートだった日本のフリースタイルも先人の積み重ねてきた言葉やコーディネートが沢山あります。それらを自分なりにどういう自分オリジナルスタイルに落とし込むかが大切になってきました。これがいわゆるスタイルウォーズっていう今の時代です。

 

ここからどのように更に進化していくか気になりますね。ますます今後の日本のヒップホップシーンに注目したいです!

 

あと、ここからは少し愚痴になります。

 

よくヒップホップを聴き始めた人に対してにわかファンだとか何だとかいって古参ぶる人たちがいますが、本当にダサいと思います。好きなら好きでみんなで仲良く気持ちよく音を楽しめばいいと思います。ま、なんでそれも生まれるのかもまた改めて書きたいと思います。

 

バイバイ。