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映画『シン・ゴジラ』観に行ってきました!

 

今回は、映画ネタ。

シン・ゴジラ』観に行ってきました!

 

シン?真?新?信?神?

 

監督がエヴァシリーズで有名な庵野さんということで、エヴァシリーズ観たことないんですけど、どんな映画になるのかとても気になっていました。

 

ゴジラシリーズっていうのは、監督によってどこに力を入れるのかが変わってくるなあというのが何となく心の中にあったので、SFアニメを手がける庵野さんはどのような切り口でゴジラを描くのかがとても気になっていました。

 

ここからは観た感想になります。

ちょいちょいネタバレしちゃいます。

 

一言でいうと、「あっぱれ」な映画でした!

 

今回の作品は、今までのゴジラシリーズとは一線を画すというのがコンセプトにあるにも関わらず、細かい設定やゴジラシリーズの根底にあるメッセージを取り入れているんです。

 

例えば、ゴジラが登場しても“巨大不明生物”としか表現されないんですが、後々に“ゴジラ”と名付けられる経緯が初代ゴジラの設定と同じなんですよね。詳しく書くと映画見る楽しみが半減するので書きませんけど!

 

あと、1954年に発表された「ゴジラ」っていうのは人間による環境破壊によってゴジラが誕生した設定だったり、1984年以降のゴジラ作品では“水爆実験によって突然変異した生物”という設定でした。つまり、ゴジラが誕生した理由には人間の環境破壊等の影響があるというのを必ず取り込んでいる、いわばゴジラという怪獣を通した社会風刺映画ともいえるのが魅力的だと思います。

 

さて、では今回のシン・ゴジラは人々をどのように描いたのか?

 

・政府

核兵器

・復興

 

主にこの3つが大事なキーワードではないかと。

 

・政府

ゴジラが出現してからの政府の対応の遅いこと遅いこと。さすが日本人。上からの許可がないと何も出来ない。そして、肝心の上の者の判断が遅い。今回も3.11の時の菅直人首相を思い出すような何とも滑稽でお粗末な動き。そして、アメリカに好き勝手言われたい放題な感じも皮肉られていますなあ。

 

核兵器

ゴジラシリーズといえば、ゴジラの誕生の陰に水爆実験がいつしか定番になってきました。そして、今回はどのようにそれを取り込んでいるのかなあと思っていたら、ゴジラへの攻撃として“核兵器を使用する”という選択肢を入れてきました。うーん、これは深い。東京もとい日本で核兵器を使用する。そして、この選択肢を取らないために日本では主人公たちが奔走する、しかし、世界の国々はそんなのお構いなし、所詮は遠い極東の島国の出来事といわんばかりの態度、ここでも上手く風刺されていると思いました。そして、ここで広島の原爆についても少し触れるんですよ。石原さとみが演じた役が日系三世ということで祖母が広島で被爆したことを交えながら、自分も核兵器の使用を反対という立場を取ります。なるほど、今回のゴジラでの核問題はこういう風に絡めたのか、とただただ感心しました。

 

・復興

今回のシン・ゴジラでは、復興というところも今までのゴジラシリーズよりも描かれていた印象だったのでここに少し書きます。今までのゴジラシリーズっていうのは、ゴジラと人間の戦いの決着がラストで描かれてそのまま決着が着いたらエンディングでした。香港時代のジャッキーチェン主演のカンフー映画みたいにラスボス倒したら即エンディングみたいなあっさりとした印象でした。いや、正確にいうと今までもたしかに余韻を残すようなシーンをエンディング前に入れていました。しかし、今回のシン・ゴジラはその余韻までもが上手い風刺でした。ゴジラによって破壊されて都市機能を完全に失った東京をこれから復興していかなければならない、しかし、日本人は何度でも立ち上がったから大丈夫、また一つ乗り越えて成長した、etc、まるで3.11から復興した日本や日本人を“3.11=ゴジラ”に置き換えて伝えているのではないでしょうか?ゴジラ地震も天災ですからね。いつやってくるか分からないし(ゴジラは人類によって生まれた設定なので人災かも笑)

 

とまあ、色々と拙い文章で書きましたが、庵野監督すごいです。

 

この映画は本当に色々な人に見てほしいです。

 

そして、歴代シリーズも鑑賞して色々と語りたいですね。

 

ゴジラvs」シリーズも悪くはないですが、やっぱり個人的には初期ゴジラや今回のシン・ゴジラが好きですね。

 

シン・ゴジラ

シリーズ化するとは到底思えないので、劇場の迫力満点のスクリーンで是非!